
アイスホッケー ICE HOCKEY
アイスホッケー競技の見方
今日行われるような室内でのアイスホッケー競技のルーツは、カナダでフィールドホッケーを氷上で行った遊びにあるとされている。
スケーティングの敏速さとスティックを持ってプレーするスポーツであり、選手同士の接触プレー(ボディチェック)が許されるために、氷上の格闘技と言われるほどの激しいスポーツである。スポーツである限り、競技者にも観覧者にもスリリングであるが、フェアな競技が行われることが望ましい。
トラック

競技上の規定及び競技方法
(1)アイスホッケー公式国際競技規則及び本大会要項による。
(2)トーナメント法により、第1位から第8位までを決定する。
(3)第5位から第8位までの順位決定戦の組合せ抽選は行わない。
(4)競技時間は、正味各20分間の3つのピリオドで行う。各ピリオド間の休憩時間(インターバル)10分間を挟む。チームはピリオド終了ごとにエンドを交替する。
(5)成年、少年とも大会登録は、大会中にゴールキーパー1名を含め、16名以内(国体の場合)の選手により試合を行う。ただし、1回に氷上でプレー出来る人数は、ゴールキーパーを含め6名である。また、アイスホッケーの場合、プレーが中断されることなく、いつでも選手交代出来る点が試合の見所のひとつであり、他の競技との大きな相違点でもある。
(6)試合進行のために必要な員数を氷上に揃えることができなくなった時点で没収試合とし、0対15で当該チームの敗戦とする。
(7)今大会は、競技終了時に同点の場合、5分間のサドン・ヴィクトリー方式による4on4の延長戦を行う。なお、決しない場合は、3名によるゲーム・ウィニングショットを行う。それでも決しない場合は、1名ずつのサドン・ヴィクトリー方式によるゲーム・ウィニングショットを行う。
主なペナルティの種類
アイスホッケーは激しい競技なので場合によると粗野行動が起こることもあります。
従って競技が公正に、フェアに行われるために、いろいろなルールを設けています。観戦する上での基本的なルールについて説明します。
オフサイドとパスオフサイド
パックをキープしている攻撃側選手より先に、他の攻撃側選手がブルーライン内の攻撃ゾーンに進入したり、攻撃側のブルーライン手前の選手からブルーライン内の味方にパスを出した時などに違反となり、一時中断しブルーライン手前にある青いスポットやパスを出した位置に近いスポットでフェイスオフをして試合を再開する。
アイシング・ザ・パック
センターラインより手前から出したパックが、誰に触れることなくゴールラインを通過した場合に違反となり、一時中断しパックを出したチーム側の守備ゾーン内のスポットでフェイスオフをして試合を再開する。この場合、パックを出したチームの選手交代はできない。
ただし、相手チームより少人数のチームは「アイシング」にはならない。
罰則(ペナルティ)
ペナルティには次のような種類があり、これを科せられた選手は、ペナルティボックスに入り、一定時間試合に参加できなくなる。(退場)
マイナー・ペナルティ(2分間退場)
メジャー・ペナルティ(5分間退場)
この反則が通告された者は、ほとんどの場合自動的にゲームミスコンダクトペナルティが科せられ、残り試合時間退場となる。5分後に交代選手の出場が認められる。
ミスコンダクト・ペナルティ(10分間退場)
この反則の場合反則者はペナルティボックスに入るが、代わりの選手が直ちに出場することができる。
マッチ・ペナルティ(残り時間退場、残り試合出場停止)
その試合の残り時間退場となり、更衣室に行くよう命じられるが、5分間経過後には交代選手の出場が認められる。
処分が決定するまで、以後の試合に出場できない。
ペナルティ・ショット
攻撃側のプレイヤーがノーマークの状態で、ゴールキーパーと1対1のクリアーショットが可能な状態の時、反則により妨害された場合に科せられる。
この場合、ゴールキーパーと1対1でのフリーショットを行う。
その他のペナルティ
ダブルマイナーペナルティやベンチマイナーペナルティなどがある。
※ マイナー・ペナルティ:トリッピング・ホールディング・フッキング・チャージング・クロスチェッキング・エルボーイング・ハイスティック・スラッシング・インターフェアランス・ボーディング・ニーイング・クリッピング等の反則で科せられる。
※ メジャー・ペナルティ:スティックによる反則で顔などが切れ、出血した時や喧嘩などの更に大きい反則で科せられる。
※ ミスコンダクト・ペナルティ:レフェリー等に対する暴言等の反則によって科せられる。
※ マッチ・ペナルティ:故意障害等の反則で科せられる。
主なペナルティの種類
(1)アイスホッケー公式国際規則第224条及び226条に基づき、国体少年の部に参加するプレイヤーは、フルフェイス・マスクと首とのどのプロテクターを着用しなければならない。ゴールキーパーについては、18歳未満の規則を適用する。留め金はフルフェイス・マスクが収まるように取り付けること。
また、第227条に基づき、1974年12月31日以降に生まれたプレイヤー(最低限バイザーを着用しなければならないカテゴリー)はマウスピースを着用しなければならない。マウスピースは市販のものでも構わないが、単色透明・肌色・白色以外のものを着用すること。
(2)各都道府県の代表選手は、競技に際し所属都道府県名を明示したユニフォームを着用しなければならない。
総合成績決定方法
総合成績(天皇杯得点)は、競技得点と参加得点を合計し、その得点の多い都道府県順に第1位から第8位までを決定する。
ただし、同得点の場合はその順位を共有し、次の順位を欠位とする。
競技得点
天皇杯対象種別
競技得点
成年男子 / 少年男子
各種別の1位40点、2位35点、3位30点、4位25点、5位20点、6位15点、7位10点、8位5点の競技得点を与える。
ただし、同順位の場合はその順位を共有し、次の順位を欠位とする。得点は次の順位の得点を加え、当該都道府県で等分する。
参加得点
大会(ブロック大会を含む。)に参加した都道府県に、参加得点10点を与える。
ただし、ブロック大会で本大会の出場権を獲得しながら、本大会に参加しなかった場合は与えない。
その他
①総合成績(天皇杯得点)の決定は、(財)日本アイスホッケー連盟が行う。
②天候その他の事情により一部競技が中止になった場合の成績は、大会総務委員会と(財)日本アイスホッケー連盟が協議する。